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1 「ヘンシン、CMYK!」
これはデザイン専門学校の学生とアド・シーズの朝野との座談会をもとに構成したものです。
僕の作品を印刷してくれたのを見せてください。
なんだかドキドキするなぁ。印刷するの初めてなんです
ジャーン!
あれっ!? なんか印象が違うんですけど…
キミがくれたデータをそのまま刷ったんだよ
ほんとに?
もっと鮮やかなものを作ったつもりだったのに…
ちょっとガッカリ…
キミはRGBのデータをわざわざ
CMYKに変換して渡してくれたよね
ええ。だって印刷するには
CMYKにしなければいけないでしょ
その通りだけど、パソコン任せで変換しても、
もともとのRGBの色とは異なってしまうんだよ
えっ、どういうことですか?
そもそもCMYKの方がRGBより
再現できる色の範囲が少ないんだよ
じゃあ、僕のイメージ通りのものは印刷できないってこと?
いやいや。
それを限りなくイメージ通りにするのが、
我々のプロの技なんだよ
……
例えば、赤い部分をCMYKに変換すると、
ほとんどC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)で変換されてしまって、
濁った感じになってしまうんだ。
そこで濁らずに濃度を保つために、
シアンを減らして無彩色の黒(K)を足していく。
すると、鮮やかな赤の深みを再現できるようになるんだよ
なんだか難しそうだけど、
それって機械でできるんですか
いーや、色ごとに、ひとつひとつ
手作業でやっていかなければならないんだ
えーーー、それって大変じゃないですか?
まあね。1枚のポスターをつくるのに、
レイヤーが200になることだってあるんだよ
200って!!!!!
ちゃんとしたものを作るためには、
手間暇をかけないとね
もらったデータを、
そのまま印刷すれば
いいってもんじゃないんだ
そのとおり。あと、印刷するためには、
インキ量にも制限があるんだよ
インキ量?
インキが多いと印刷機でトラブルが発生したり、
裏うつりするおそれがあるから、
インキ量のことも考えながらCMYKに変換するんだよ
へぇー。じゃあ僕の作品を印刷してもらう時には、
どんなデータを渡せばよかったんですか
RGBのまま渡してくれればよかったんだよ。
そのイメージに極限まで近付けられるようにするのが、我々の仕事なんだから
なーんだ。わざわざCMYKに変換したのが失敗だったんだ
そんなことだろうと思って、
もっと鮮やかになるように
データを作り変えて印刷しておいたよ。
ジャーン!
▼沈んだ発色のCMYK
▼RGBのイメージに近づけた発色
わっ、ぜんぜん違う。
こっちの方が、だんぜんイメージに近い!
ありがとうございました!!
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