今回は、アド・シーズ 朝野とアド・シーズの校正担当オペレーターとの座談会をもとに構成したものです。
いやー、またまた校正の達人。 そろそろ達人ファンもできてるんじゃないかな
・・・・・・
校正の達人と言っても、刷ることだけじゃなくて、 実は特色のインクをつくるのも、達人の仕事なんだよね
はい。何種類かのインクを混ぜ合わせて目的の色をつくり出します
誰もが絵具を混ぜ合わせたことがあると思うけど、 なかなか思い通りの色にならないよね。 どの色とどの色を混ぜるとどうなるとか、把握してるの?
基準になる配合表があるので、それを参考にします。 でも、色の組み合わせは何万通りもあるし、 青といっても様々な青があって、 どのインクを選んで色を出すかがとても重要ですね
配合表どおりにはいかないだろうからね
ええ。まずは頭の中で混ぜ合わせて、 どんな色になるか、だいたいイメージできますね
それって、積み重ねてきた経験と 磨き抜かれたセンスのなせる技ってこと?
自分で言うのもなんなんですが、そういうことですね
さすが達人。なんだか4回目ともなねると、堂々としてきたな。 ところで話は変わるんだけれど、 以前、データを修正して再校を出すとき、 伝えてなかった修正箇所にすぐに気付いたことがあったね
はい
レタッチャーが驚いていたよ。 スミを1~2%くらい変えただけなのに、すぐに気付いたって。 4色刷って微妙な濃度の違いで気付くならともかく、 スミ版を刷った段階で問合せの連絡があったって。 あれは、どうしてわかるの
データを変えてないところは、 初校と同じでなければ再校の意味がないので、 修正したところよりも、どこが変わってないかを注意して見てるんです。 そうしたら変わってないはずのところが、 微妙に変わっているなと感じたんですね
でも4C重なった初校刷りしかないのに、よく判断できるよね。 どうして1%か2%の違いがわかるの?
具体的にここがこう違うと、はっきりとではないのですが、 変わったことは感じますね
4C刷りを見比べても、なかなかわかるものでもないのに、 さすがは校正の達人、感心するね
いえいえ、すべてアド・シーズで身に付けたことです
確かに、1%の違いを忠実に再現するようにと、 みんなに言ってきたからね! それとCTP刷版のアミ点の1%を管理するのも大変だしね
それがアド・シーズ品質ですよね
そのとおり!
校正の達人も最後ですから、もう一度言っておきましょう。 1%の違いを忠実に再現するのが、アド・シーズ品質です!
よくぞ言ってくれた