株式会社アド・シーズ　Re Color トーク

4 「赤入れは、以心伝心で!」

今回は、社会人2年目の若手AD3名とアド・シーズの朝野との座談会をもとに構成したものです。

色校への赤入れって、どう描くのがベストなんですか

どうしたいのか、最終イメージを伝えてもらうほうがいいね、
ボクの場合だけど

じゃあ、ここのマゼンダアップとかスミとるとか書きこむのは…

それよりも、どうしてマゼタンダをアップしたいのか、
その意図を知らせてくれたほうがいいかな。
例えば赤であれば、深くしたいのか、鮮やかにしたいのか、どんな赤にしたいのか

最終イメージを伝えれば、その手法は考えるということですね

その通り。赤みを増すために、
マゼンダをアップすることもあるし、
スミを調整することもあるし

でも、具体的に書かないとわかってもらえないこともあるから…

うーむ、万人がわかる赤入れの仕方はないからなぁ。
具体的に書けば、そのとおりに作業すればいいだけだから、
Recolorする方は楽なんだよ。でも、それで思い通りのものができてくる？

なかなか微妙な時もありますね

色校への指示は、出し手と受け手とが同じイメージを持つことが、
いちばんのポイント！

その通りですね

イメージといっても、もっと春っぽくしてとか言われて
困ってしまうこともあるけど…

春っぽいって、どんなのが春っぽいのか、人それぞれですしね

でも、なんとかその人の言っていることを捉えようとはするけど、ね

ところで、色校でいい色が出たなと満足しているのに、
実際の印刷になるとアレッてこと、
ありますよね。あれは仕方ないんですかね

色校と印刷とは、多少の違いがある。
だから、私たちの場合は全ての仕事で印刷立会いをしているよ。
現場で印刷機の特性に合わせた色管理を行っているんだ

えっ、印刷立会い？色校でOK出たら、
アド・シーズの責任は果たしたってことですよね

まあ、そうだけど、やはりアド・シーズがやっているRecolorは
納品まで色に対して責任を持ちたいので…

立ち合いって、印刷のオペレーターの人に指示するわけですか

そうそう。それでも印刷機の状態や配色によって色が出ない場合もあるから、
その時はデータからつくり直すこともあるよ

えっ！そんなことまで…

クリエイターの方がこだわってつくったものを実現するのが仕事だから、
妥協しちゃダメでしょ

いやー、とことん職人気質なんですね

いろんなADの方の十人十色の要求に応えることが使命だから
それができた時には、おのずと喜色満面になっちゃうね

なるほど、さすがは才色兼備ですね

無理してるね…

すみません…