今回は、アド・シーズ 朝野とアド・シーズの校正担当オペレーターとの座談会をもとに構成したものです。
今回は、わが社の校正のスペシャリストに、その極意を聞いてみよう
極意だなんて、そんなぁ…。 すばらしい機械のおかげですよ
それは、以前にも紹介した 濃度測定器機と自動インキングシステムのこと?
もちろん。これって他社では見ないんですけど、どうしてですか
よくぞ聞いてくれた。 これは私が特別に注文して作ってもらったんだよ
へぇー。でも、こんなスグレモノ、 他社はなぜ置かないの?
正直、かなりの投資になるんだ
ぼ、僕たちのために、 あ、ありがとうございます!
いやいや会社のためだよ。 それよりもコレのどこがスグレているのか、説明して
まず、色校正のポイントの一番目は、 校正紙にいかに平均的にインクが付いているかです。 そのためには、校正機のローラーに均一に インクを塗らなければならないのです
そいつをこの機械がやってくれるってわけだな
そうですが、ただ均一なだけではありません。 スピーディというところもポイントなのです
速いとなにがいいの?
インクは外気に触れると、固くなりはじめます。 だからローラーに塗っている間も インクの状態は変化してるのです
そんな少しの時間で変わるの?
インクは生きてますから!
・・・・・・
でも、僕たちも機械に頼ってばかりではないんです
ほう
インクの盛り方に微調整が必要なので、 そこは長年培ってきた経験がものを言います
紙によって少し変えるってわけか!
まあ紙の性質でインクの乗りが異なるので、 それに応じて変えることは当然です。 さらに、原稿の絵柄によっても変えてるんです
絵柄でインクの量を変えるんだ。さすが達人!
それと、刷ってる途中でも、ここが足りないと感じたら、 この機械で、ピンポイントでインクを盛ります
それは刷ってる状態を見て、判断するの?
ええ、目で見ても判断しますが、 時にはローラーの回る音でも感じるときがあります
えっ、音で!
はい、音で、です!